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亜属から節への検索表

 H. E. K. Hartmann, (2001). Illustrated Handbook of Succulent Plants, Aizoaceae A-E, Springer, Berlinより引用しました。Steven Hammer氏の1993年の著書 - The Genus Conophytum A Conograph - で、種を16のセクション(節)に分類し、それを昼咲き亜属と夜咲き亜属の2つの亜属として大別していましたので、その研究がベースになったものと思われます。

 2002年のHammer氏の著書ではこの2亜属分類を廃し、旧Subfenestrata節(昼咲き)の6種のうちC. achabense, C. burgeri, C. ratum, C. subterraneumの4種がCheshire-feles節に移行しました。その結果、Cheshire-feles節には昼咲き種と夜咲き種が存在することとなったのが大きな変更点です。その他、節の間での移動が若干見られます。従って、この検索表は古いものになりますが各節の特徴は判ると思われます。

 §=節(セクション、section)

subgenus Derenbergia(昼咲き)

1.花に香りが有る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2

  花に香りが無い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・5

2.葉に著しい窓がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3

  葉に窓が無いか目立たない窓がある・・・・・・・・・・・・・・4

3.萼片と花被片が合着した1つのチューブを形成する・・・・・・・§ Ophthalmophyllum

  萼片と花被片は合着しない・・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Subfenestrata

4.葉はあまり融合せず、硬く、灰色がかって無毛・・・・・・・・・§ Herreanthus

  葉は融合して柔らかく、大きな緑色がかった盛り上がりがある・・§ Verrucosa

5.葉の頂部に窓が有る・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Pellucida

  葉の頂部に窓が無い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

6.葉は、その全長にわたって融合していない・・・・・・・・・・・§ Biloba

  葉は、その全長にわたって融合している・・・・・・・・・・・・7

7.球体が点や線の模様を有する・・・・・・・・・・・・・・・・・8

  球体は不透明で顕著な模様が無い・・・・・・・・・・・・・・・§ Cylindrata

8.葉に点やしみがある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Wettsteinia

  葉に縞がある・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Minuscula

subgenus Conophytum(夜咲き)

1.葉が2mm以下の長さの毛で覆われる・・・・・・・・・・・・・§ Barbata

  葉は無毛または短い乳頭状突起を有する・・・・・・・・・・・・2

2.気孔が深く沈み込んでいる・・・・・・・・・・・・・・・・・・6

  気孔は表皮細胞と同じ面に位置する・・・・・・・・・・・・・・3

3.葉は光を透す小窓を有する・・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Cheshire-Feles

  葉は不透明・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4

4.萼片は経日的に黒く変色する・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Costata

  萼片は経日的に黄色あるいは茶色に変色する・・・・・・・・・・5

5.果実は白っぽく柔らかい・・・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Saxetana

  果実は帯褐色で硬い・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・§ Conophytum

6.葉の表皮細胞はなめらかで、葉の割れ目には長毛がある・・・・・§ Batrachia

  葉の表皮細胞には乳頭状突起があり、葉の割れ目はなめらか・・・§ Cataphracta


 肉眼で確認出来る形質は良いのですが、表皮細胞の突起とか、孔辺細胞の位置とかになると、実体顕微鏡が必要になってしまいますね。私は、全ての節の植物についての観察をしたことが無いので、今後確認作業をしてみたいと考えています。